【2015 Super耐久】レースレポート Rd.5 in 岡山

【2015 Super耐久】レースレポート Rd.5 in 岡山


レース1ヶ月前、2シーズンぶりのホームコース
岡山国際サーキットでのS耐スポット参戦が受理された。

不利かと思えた Kumaken & BloodSports Vitz だったが、
終わってみれば値千金の
完走/クラス 2位 そしてチーム初めての表彰台という結果。

来シーズンへ向けて、同じ車両を熟成するきっかけとなる良いレースとなった。


 





■大会概要

開催地:岡山国際サーキット(一周:3.703km)
開催日:9/5~9/6(日)

■隈元建設xBSRxWM★Vitz
ドライバーラインナップ

A 松尾充晃 B 三木貴浩 C 板垣裕之

■岡山国際サーキット・レビュー

9/5(天気:晴/曇 コース状況:ドライ)
予選44位 ST5クラス 2位/8台
9/6(天気:雨 コース状況:ウェット)
決勝 ST5クラス 2位/7台

【レビュー】

2015年シーズン初のスーパー耐久への参戦は、今シーズンより
メインパートナーとなった 株式会社隈元建設 とコラボし誕生した
「Team Kumaken & BloodSports Racing(クマケン アンド ブラッドスポーツレーシング)」によって、
2年ぶりのS耐スポット参戦が叶うこととなった。

2014年より無敵のフィット3勢相手にもう一度、不利と言われるVitzで立ち向かう事に。
レース3週間前、特認パーツがある事がわかり急遽エンジンの作り直しを決めるが
パーツが出来上がるのがギリギリとなり、エンジンが組み上がったのがレース3日前。
テストが間に合わないため、シャシダイを使ってセットアップした NCP131 Vitz を駆り挑んだ。

対戦相手と走るまでその実力が不明であったが、不安は金曜日の朝、一回目のフリー走行で
決勝に向けての期待へと姿を変えていった。






【フリー走行】

テストを兼ねた、[1本目]のフリー走行。
今回は、松尾/板垣 両選手とも、
【GR NETZ CUP Vitz Race】ワンメイクレースの関西シリーズ第二戦と重なり
ダブルエントリーでスケジュールがタイトであったため、
シェイクダウンはBドライバー 三木選手が担当した。

走り出して数周、三木から無線で連絡が入り
Kumaken & BloodSports Vitz のポテンシャルが高いことが判明。
アッサリと2年前に出したベストタイムを更新。
そして、ライバル勢ともバトルに加われる事がわかり、まずはチーム内がホッと肩をなでおろした。

[2本目]Vitzワンメイクのフリー走行1本目が終わり、松尾選手が走行開始。
手探りで徐々にペースを上げていく途中になんと無線で同クラス車両と接触の報告
ピットインし、状況を確認。右側面全体と右リアホイールのダメージが大きかったが
すぐにアライメントを確認し、点検・鈑金作業へとすすみ、
3本目の走行に間に合わせることができた。

[3本目]こちらもVitzワンメイクから戻った板垣選手が担当、
今レースはリザーブドライバーとしての役割となったが、本来はチーフメカとして
参戦する立場から見た目線で Kumaken & BloodSports Vitzを走らせ
マシンの無事を確認し、1日目を終了。






 

【予選】44位/ST-5 クラス 2位 合計タイム 3'41.044


日曜日は100%の雨予報が出ていたため、ドライでタイムアタック出来るチャンスは
土曜日しか残されていなかった。
フリーの結果から見て、A/Bドライバータイムの合算でいくため
ラップタイムに余り差がないため、上手くいけば当チームが
上位フィット3勢に割って入れる可能性は多いにある。

そして、昨年のコースレコードである 1'50.262 更新に期待を込めて始まった。

 

Aドライバー予選/松尾 BEST 1'50.948 LAP 3/5

スタート時刻にスタンバイするも、上位クラスのコースアウトで
ディレイし、一旦クルマから降りて待機。集中が切れないか?との周りの心配をよそに
New タイヤで走りだした松尾選手、順調にクリアラップが取れ
本人も「タイマーを見てビックリした!」というほどスムーズに50秒台に入れる事ができた。
この時点ではチャンピオンチームに続く、クラス3位 好位置についた。


Bドライバー予選/三木 BEST 1'50.096(R) LAP5/6

前日に上手くいけば49秒台に入るとコッソリ言っていた三木選手
Aドライバー松尾が好タイムを出したため、負けてはいられないと
かなり集中力を高めコースイン。
序盤、最高速に勝るフィット3の1台のスリップに付ける好位置からの
タイムアタック!・・となるハズが、1台がコースアウト
レッドフラッグが降られ、ピットイン。
仕切り直しの再スタート今度こそ!っと前方にかなりの空間を開けてアタックしたが
フライングラップ中に、バックストレートへの立ち上がりで
前走車にひっかかってその周がベストラップで 50秒フラットのタイムでセッション3位となった。
前年のフィットが叩きだしたコースレコードを更新。上位3台がレコードを更新し
その中に入る事ができたが、Vitz131では幻の49秒台となった。


Cドライバー予選/板垣 BEST 1'53.188

A/Bドライバー合算タイムでの予選順位となるため、
予選トップの110%以内に入る事がまずはCドライバーの役目となる。
先のAB予選とは違い、全クラス混走、タイヤはUSEDとなるため
アタックには不利な条件ではあったが決勝のペースを見る上で重要な時間、
そこをノントラブルで無事終了。タイムも53秒台 3番手で終了した。





【決勝】





朝から降りだした雨が止まぬまま、レインタイヤによるフリー走行が開始。
パワー差も無くなり順調な滑り出し、先に午前中にVitzワンメイクレースの決勝が行われたため
練習で走った三木がスタートドライバーの役目を果たした。
Vitzワンメイクレースの時間帯はかなりの降雨量となりSCスタートから
のこり7周で争ったが3周後にクラッシュがあり再びSCで終了。

松尾/板垣にはじっくりとコースを下見する時間ができ、
体力も温存することが出来た。

さて、13時 雨も小降りになる中、 S耐スタートを迎えた。

いつものようにSCに引き続き、ローリングスタート。

トラブル無くスタート、そしてなんと2周目には
Kumaken & BloodSports Vitz は1位でストレートへ戻ってきた。

最初の数周で、デミオがすぐ後ろに迫るが
その後、ウェット路面が残る間、
Kumaken & BloodSports Vitz ドンドンと後続を引き離し

独走状態、更には上位クラスの3分の1の前に出る事に成功。





その後、1スティント目をフルタンクで目一杯走った後に
交代を予定していたためペースをコントロールしているうちに
徐々に路面が乾き出すと今度はフィットの1台が接近する。
ウォータースクリーンで背後に迫る事が確認出来ず
気が付くとすぐそばにやってきていた。

・・がそこにピットインの合図。

雨は軽く降っては止む、、を繰り返す。
雨雲レーダーでは終盤頃にもう一度、雨が降りそうだ


時を同じくして背後に着いていた後続もピットイン
そして、給油、もう一度レインタイヤへ交換、松尾へドライバーチェンジ






この時、レギュラー参戦の経験豊富なライバル達は
ドライ路面への移行を察知し先にルーティーンをこなし、
スリックタイヤへと変わっていた。






時すでに遅し、松尾選手が目一杯プッシュするも、
タイヤのオーバーヒートを防ぐため濡れてる所を選んで走るには
もう限界が近づいていた。逆にライバル達はペースを上げる。

規定走行時間ギリギリ、残り3分、松尾選手は脱水症状で意識も飛ぶ中
先行する1位のフィット3は毎周3秒引き離しながら、
松尾の1分16秒先を走っていた。

この時点で3位にダウン、全車もう一度ピットストップに入るため
そのタイミングが全てとなる。


そして、最後のピットイン
スリックタイヤへと交換、ドライバーは再度、三木選手へ

最後のスティントへ勝利の望みをかける。

しかし、燃料補給・ドライバー交代そしてタイヤ交換の途中
目の前で1台の車両がストレートでクラッシュ。

SCが入り、その時、1位車両がピットイン
これで1位との差は埋められる事は無くなった。


替わりに2位との差はSCで無くなりスリックタイヤで
勢いを取り戻した Kumaken & BloodSports Vitz は
先行車と間を埋め2位に浮上。

残り周回、1位との差を毎周4秒詰めつつも
最後まで2位を守りぬき16時 ST-Xの1位車両が
チェッカーを受け3時間耐久の終了。


CarNo.11 Kumaken & BloodSports Vitz はピットウォールに集まる
スタッフ達の前で無事に完走することができた。


<レポート Stringer_3106 >







=====【ドライバー育成プロジェクト】============






2016シーズン以降のスーパー耐久フル参戦に向け
[KUMAKEN & BLOODSORTS RACING]はドライバー育成プロジェクトとして
まずは、参戦資格である「国内A級ドライバーのJAF認定レース3戦完走」を
可能にするため 今年 GR Netz Cup Vitzレース車両を2台用意しました。

まずは、今年の岡山国際サーキットでのスポット参戦にむけ
松尾選手/板垣選手 に参戦ドライバーとしての資格を得るため

・東北シリーズ Rd.1/2 ・関東シリーズ 全戦
・関西シリーズ全戦 ・西日本シリーズ全戦


と北海道を除くシリーズに参戦しています。

これは、2016シーズン S耐フル参戦を念頭に
全国各コースでレースをすることにより経験を
積むと言うことにつなげています。

この岡山ラウンド以降は、2人のドライバーの意向もあり、更に
育成ドライバーを増やすため、来年のS耐参戦を目ざし
Vitzワンメイクのスポット参戦希望のドライバーを募集いたします。


自分こそは、Kumaken & BloodSports Vitz のドライバーにふさわしいと言う方
ぜひ、ご連絡お待ちしています。

当面は、富士・もてぎ ラウンドのC/Dドライバーを育成予定です。








======【パートナー企業募集】==========


チーム 【クマケン & ブラッドスポーツ レーシング】では
協賛を頂ける企業様を募集しております。

単に参戦費用を下さい。とは申しません。

レース時に実際に使用するノベルティなど
実用性の高い販促物やプロモーション方法


弊社の主催する走行会イベントでの企画や、
他のパートナー企業様とコラボし集客・児童向けに車両展示など
地域貢献なども行っております。


御社のイメージアップ、レース現場での人材育成、
BtoBでの収益に繋がる方法まで多岐に渡り
レーシングビジネスを活用しませんか。


======【 パートナー企業 】=======


この度はご協賛賜りまして、誠に御礼申し上げます。

・株式会社 隈元建設  ・有限会社 双栄
・エムケーカシヤマ株式会社(WINMAX)
・有限会社OMCジャパン(Moty's)
・Bar リアン・株式会社ケーユー 順不同 敬称略


チーム クマケン & ブラッドスポーツはドライバーと共に戦うチームです。

もっと写真が見たい方は、
BloosSports Official Facebook Page /
FBグループ BloodSports写真部をご覧ください。